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懇親会における英会話のプロトコル

前回の記事では、カンファレンスをより楽しむために積極的に人と(特に海外の人と)話そうと書きました。しかしそうはいっても、言葉に自信がなかったりしてなかなか積極的に話しかける勇気が持てないかもしれません。

でも心配いりません。懇親会(ミートアップ)の会話はほとんど決まった形で始まるので、それを覚えておけばとりあえずなんとかなります。

挨拶と自己紹介のプロトコル

とりあえずこの手順だけ覚えておきましょう。以下の流れから外れることは90%ありません。

  1. (相手を見て)声をかける「Hi」
  2. 名前を言う。「I'm Katsumi」/「My name is〜」
  3. 「どこで働いてる/何をしている」か聞かれるので答える。「I'm iOS developer, work at Realm」/「I'm working at Realm. I develop〜」

要するに、1. 声をかけて、2. 名乗って、3. 自己紹介、これだけです。最初のうちは口がうまく回らないので、これだけでも大変かもしれませんが、何人か繰り返すうちにすぐに慣れます。これだけができるようになったらもう海外のミートアップでも大丈夫です。

ここまで済んだら後は流れでなんとかなります。がんばってください。大変だったらここで「また後でね」「Thank you. Talk to you later.」って言って去ってもいいですが、せっかくなのでもう少し話してみましょう。

伝わりやすい話のネタ

仕事や開発してるものの話をするのがやりやすいです。何をしている会社か説明が難しい場合は、海外の似たようなサービスの名前を出すのが伝わりやすいです。(〜と似たようなものだよ、と言うのは抵抗があるかもしれませんが、そこは割り切って)

うまく言葉が出てこなければ、自分が作ってるものや仕事で担当しているものを見せるのがいいです。動くものがある場合はデモができるように自分のiPhoneに準備しておきましょう。データとかも英語で、かつ本物っぽくしておく方が伝わりやすいです。

コードを公開している人は、自分のGitHubリポジトリを見せるのも良いです。何をするライブラリなのか、ある程度スラスラと言えるように準備しておきましょう。

大ざっぱにまとめると、まず話しかけましょう。もしくは目を合わせましょう。向こうから寄ってきます。人と話したくない人はそもそもカンファレンスや懇親会に出てこないので、気にすることありません。どんどん行きましょう。

そしてお互いに名乗って、自己紹介をしたら後はがんばってください。話を続けるのに困ったら、作ったものを動かして見せましょう。これはどこに行っても使えるテッパンネタです。

デモは事前にいくらでも準備ができるので言葉に自信がなくても大丈夫でしょう?

英語力や発音を気にしない

英語の能力や発音は一夜づけではどうにもなりません。諦めましょう。

しかし、不思議なことですが、こちらの発音や文法がどれだけ拙くても向こうの人にはちゃんと伝わっています。私たちは聞き取りにかなり苦労しているのになぜでしょうね。

とにかく、文法がおかしかろうが、単語を並べただけだろうが、通じるのでどんどん話しましょう。ちょっと失敗しても人はたくさんいます。何人かと話すとだんだん口が回ってきてあまりつっかえずに話すことができるようになります(ほんの十数分の間で😳)。

相手も母国語が英語でない人はいっぱいいますし、変な英語を話す人もいっぱいます。向こうは流暢な英語が出てこないことは十分わかっているので、いちいち英語が未熟なことについて最初に断る必要はありません。気にせず話しましょう。

もちろん細かいニュアンスが必要ならそれなりにきちんと話す必要がありますが、そう言った会話は日本語で日本人同士が話してもなかなか伝わらないものです。ましてや初対面で。そう考えると、細かいことを気にしてもしょうがないと思いませんか?

わかるまで何度でも聞き直そう

ヒアリングは、一朝一夕ではなんともなりません。何度聞き直しても聞こえない部分はどうしてもあります。 聞き返すのは別に失礼でもなんでもないので、わからなかったら遠慮なく何度でも聞き直しましょう。聞き直すには「Sorry?」と語尾を上げるだけでもいいですし、「Could you say that again?」と丁寧に言ってもいいです。

別に会議をしているわけではなくて1対1の会話なので、相手の言葉が聞き取れなければ気にせず何度でも聞き直しましょう。誰も鬱陶しく思ったりしません。 むしろほとんどの人は自分の発音やしゃべり方が悪いから聞き取れないんだと思っています。

特定の単語がどうしても聞き取れなくて意味がよく分からない、ということもよくあります。その時は相手の言葉を繰り返して「〜〜, what?」と分からなくなったところで「what?」と言えばそこだけはっきり言ってくれたり、別の言葉に言い変えたりしてくれます。

発音のバリエーションに気をつける

話す人によって、同じ単語の発音でも結構違います。Dataが「ダタ」になったりMakeが「マイク」、Arrayは「アライ」という人は結構います。備えてないと、単語が聞き取れなくて、全体の意味が分からなくなってしまいますが、頭の片隅にこのような発音の変化がある、ということを入れておけばけっこう聞き取れます。

私の最近の経験ではEither/Neitherを「アイザー/ナイザー」って言われて聞き取れなくて、なんども聞きなおすことがありました。

あとNSErrorとNSArrayが一緒に聞こえてよく分からなくなった、なんてこともありました。

困ったら頼ってください

もしどうしても最初に話しかけることができなかったり、言葉に困った場合は私やスタッフに声をかけてください。流暢に会話ができるわけではありませんが、できる限りお手伝いします。